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ビンテージ物の衣類を売る時の基礎知識

思わぬ掘り出し物となる「ビンテージ」とは

セレクトショップとして運営されている古着屋を訪れてみると、大抵ショーウインドウやお店で最も目立つ場所に見本となるファッションの掲示がしてあります。

それらによく使用されているのがいわゆる「ビンテージ古着」と言われるもので、新品で購入しようとしても手に入らない貴重なファッションです。

まず最初に「ビンテージ古着」とは何かということから説明をすると、一般的な定義として「1930~1960年代に作られた洋服」とされています。

特にアメカジとして分類される海外からの輸入品には高い評価が付けられており、60年代前後に流行していたブランドや当時のものであることが証明される衣類は非常に高値で流通しています。

代表的なのが「Levis」や「patagonia」といった現存するブランドの初期モデルで、その他60年代のファッションを象徴する「アメリカントラッド(アメトラ)」や「ヒッピー」系の服装も人気があります。

日本においても60年代にはゆったりとしたシルエットとレトロな色合いのものが流行していましたので、独特のプリントデザインをしているTシャツなども古着屋ではおなじみのアイテムです。

多少の傷は許されるものの保管状態は重要

こうしたビンテージ古着はどうしても傷や色あせといったものが起こってしまいます。
ミリタリー系の洋服など、かえって傷や汚れがあった方がリアリティがあってよいと評価されることもありますが、基本的には状態がよいものの方が高値がつけられます。

ですのでもしビンテージ古着を持っているならば、粗雑に扱うことなく丁寧に保管をして買取をお願いするようにしたいところです。

ただし傷や汚れがあることを理由に引き取りを拒否されるというケースはほとんどなく、状態によって減額はされてもそれでも価値あるものとして買取をしてくれます。

傷や汚れも修復可能であればお店の方で処置しますし、リメイクなど利用範囲はいくらでもあるからです。

ややダメージ感が大きいビンテージ古着を売却するなら、一社だけで査定をしてもらうのではなく複数のところで見積もりをお願いした方がよいと言えます。

ダメージをどのように評価するかはお店の色によって異なってきますし、スタッフの修復能力にも左右してくるので基準を一律に決められないところがあるからです。

なお「ビンテージ」の定義は25~100年未満のものとされており、洋服業界においてはそろそろ70年代~80年代のものもビンテージ古着として扱い始めています。

もしビンテージ古着と呼ぶにはちょっと新しいと思うような品があるなら、もう10年くらい丁寧に保管しておくというのもよい方法かもしません。