自宅PCは売却をすることができるか
中古で品物を売る場合には、できるだけ購入時に近い状態にするというのが常識です。
バイクや自動車などが代表的ですが、あとからハンドルやシートを交換した車種であっても売却前に純正品に戻しておくことで高値で取引をしてもらえます。
そんな中古取引の原則から大きく外れた存在となるのが「自作PC」です。
自作PCとは自分で購入したパーツを組み合わせて作ったオリジナルのパソコンのことで、NECやAppleのようなパソコンメーカーの保証が全くない製品となります。
基本的に自作PCは動作に不良があってもお店が責任を取れませんので、どんなにハイスペックな機能をしていてもジャンク品として取り扱われます。
ですので自作PCは一般の中古ショップに持ち込むべきではなく、そのままの形で売るならヤフオクなど「わかっていて買う人」向けに販売するのがよいと言えます。
どうしてもお店で売却をするなら、パソコンの形から一旦バラしパーツとして売るのがよい方法と言えます。
パソコンのパーツは電源ケースやファン、マザーボード、メモリ、HD、CPUなど複数の部品によって構成されています。
特にマザーボードやCPUのようなパソコンの基幹部分に用いられる部品は他の自作PCマニアからのニーズが高いため、性能がよいものはかなり高値で取引が可能です。
売却をする場合には箱や説明書などの付属品がついていることが望ましいですが、「ノークレーム・ノーリターン」で取引をすることも可能です。
お店でも部品を引き取ってくれることはよくありますが、基本的に買取対象となるのは市販のメーカーPCで使用されている新しい規格のものです。
古いパーツはそもそも引取をしてもらえないということもあるため、その場合はオークションにかけてみたほうがよい買い手が見つかるかもしれません。
分解中に壊さないよう注意
パーツごとに売買をするときには、慎重に分解をする必要があります。
組み立てをした人が分解するなら十分わかっているとは思いますが、案外これから売る部品となると手抜き作業になってしまうこともあるようです。
まずは作業前にしっかり電源を抜いてしばらく時間を置き、順番にネジを外して無理な力を加えないようにしていきます。
特にCPUの取り外し作業においては、誤ってドライバーがボードを傷つけてしまったり、ピンを折ってしまうことがあるようです。
せっかくハイスペックの部品も最後のツメが甘くては台無しになってしまいます。
売却まで湿気や静電気を避けて保管をし、輸送中に破損がないよう丁寧に梱包をして荷物を出すようにしましょう。
一般的に部品で売却をして元値が取り返せるということはほとんどないため、自作PCは趣味として楽しむ方がよいといえます。