遺品買取業者

遺品を買取してもらうときに気をつけたいこと

遺品とは

ここ近年社会問題化しているのが「遺品整理」です。
「遺品」とは亡くなった人が生前に所持していた品物全般のことをさし、本人の死亡が確認されたときには何らかの形で処分をしていく必要があります。

高齢化の影響からかなり年齢の高い人が独居もしくは老老介護で生活をしている世帯も多く、全国で年間に孤独死となってしまう人は3万人以上にも上るのです。
ちなみに日本国内で年間に死亡する人数は約125万人とされているので、そのうち3万人は孤独死であるということは見逃せない数字と言えるでしょう。

孤独死というところまではいかなくても、その人が亡くなってしまうことにより、持っていた品物が全般的に不要になってしまうことは多くの場所で起こるものです。
生きて生活をしているうちは必要である家電製品やキッチン用品、寝具なども、使用主がいなくなることで引き受けてくれる人がいなくなります。
そのため生前整理として自分が生きているうちに遺品整理を依頼しておくという高齢者もまた増加しており、元気で頭がしっかりしているうちに貴重品をしかるべき手順で売却や譲渡しておくということも大切な「終活」となっています。

遺品買取の注意点

「遺品」というと、なんとなくかつて生きていた人の形見のような印象がありますが、実際には思い出の品というくくりではまとめられない問題があります。
貴重品であれば形見として譲り受けることもできるでしょうが、衣類やタンスなどは受け取っても仕方がなく、何らかの形で廃棄をする必要があります。

突然に家族が亡くなった場合などは遺族も混乱をしていますので、つい「一括買取・処分」という遺品生理業者に依頼をしてしまいがちです。
しかしそうした遺品買取をする業者の中には、時間がないということを理由に不当に安い買取価格をつけたり、処分に相場の数倍もの料金を請求したりということがあります。
さらに悪質な業者になると、遺品処分をすると荷物を預かっておいて勝手に山中に不法投棄をしたり、貴重な貴金属があるということを知っていながら遺族に告知せず勝手にパクってしまったりというようなこともあるようです。

そうした遺品を不当な処分させないためにも、できれば生前のうちに信頼できる買取業者に依頼して、査定をしてもらうということが勧められます。
遺品整理を専門に行なっている業者の中には期間を定めずに査定額を決めておき、処分をしてもらう約束をすることができたりします。

先に契約をしておくことにより、実際に死亡となったときに速やかに手続にうつることができ、葬儀や相続の手続きで混乱をしている時期に遺品整理という余計な手間を描けずに済みます。
そのためには、まずは家族と本人が事前に話し合いをしておくことが大切です。